Webサイトのパフォーマンスを最適化するためには、サイトの離脱が多いページや問題点を特定・改善することが重要です。
本コラムでは、サイトの離脱の多い箇所を見つけるための5つの確認ポイントと、それに基づいた改善アイディアをご紹介します。
目次
- 「離脱が多い」をどこで確認すればいい?
- 確認ポイント①「エンゲージされなかった割合」が高いページはないか
- 確認ポイント②平均滞在時間が短いページはないか
- 確認ポイント③デバイス別で「エンゲージされなかった割合」が高いカテゴリはないか
- 確認ポイント④流入元別に「エンゲージされなかった割合」が高い流入元はないか
- 確認ポイント⑤読み込み速度が遅いページはないか
- まとめ
「離脱が多い」をどこで確認すればいい?
Googleアナリティクス4(GA4)では「離脱数」の指標が提供されていますが、単にアクセス数が多いページでは離脱数も多くなるため、「離脱数が多いページ=離脱されやすい問題がある」という判断は誤解を招きやすいです。
そこで、以下の指標やポイントを活用して、離脱が多くなる原因を突き止めることをおすすめします。
確認ポイント①
「エンゲージされなかった割合」が高いページはないか
「エンゲージされなかった割合」とは、旧来の「直帰率」に近い指標で、一定の時間以上サイトに滞在していない、一定の割合以上スクロールされなかったなどGoogleが定めるしきい値(閾値)に達していない割合です。
この割合が高いほど、ユーザーがページに訪れているものの実際にはページの内容を読まずに帰っているということになります。ページごとに「エンゲージされなかった割合」が80%や90%台の高いページがないか確認してみましょう。
改善アイディア
- コンテンツの質を見直す
ユーザーがエンゲージしにくいページは、コンテンツが薄いか、魅力的でない可能性があります。内容を分かりやすく編集する、ページの冒頭にアンカーリンクを追加して内容を一見して理解しやすくするといった工夫をおすすめします。
- 視覚的な魅力を加える
画像を使用していない場合は、画像を追加することでページの視覚的な魅力を高め、エンゲージメントを促進します。
確認ポイント②
平均滞在時間が短いページはないか
滞在時間が短いページは、実際には内容を読まずにすぐ離脱しているといえます。ページそのものに情報が含まれない一覧ページであれば問題ありませんが、下層のコンテンツページで平均滞在時間が短いページは、内容を読まずに帰る離脱が多いといえます。
ページを読み切るのにかかる時間よりも極端に平均滞在時間が短いページがないか確認してみましょう。
改善アイディア
- コンテンツの充実
平易な言葉で誰にでも伝わりやすい説明から内容を始めることで、すべてのユーザーに最後まで内容を読んでもらいやすくなります。冒頭で用語の基本的な説明から始めると、ユーザーの滞在する時間を増やすことができます。
- 段落や見出しの工夫
読みやすい構成にするために、長文を短い段落に分け、分かりやすい見出しをつけると、最後まで読んでもらいやすくなります。
確認ポイント③
デバイス別で「エンゲージされなかった割合」が高いカテゴリはないか
「エンゲージされなかった割合」をデバイスカテゴリ別に確認してみましょう。スマートフォンとPCでエンゲージに顕著な差がある場合、特定のデバイスでの見え方や使い方に問題があるといえます。
改善アイディア
- モバイルファーストのデザイン
スマートフォンからのエンゲージが悪い場合、モバイル向けに最適化されたデザインやレイアウトでない可能性があります。少ないページの遷移数で理解できるサイト構成や、スクロールで内容が理解しやすいレイアウトに工夫しましょう。
確認ポイント④
流入元別に「エンゲージされなかった割合」が高い流入元はないか
「エンゲージされなかった割合」を流入元ごとに確認してみましょう。検索流入、直接流入、広告流入別で確認することで原因が特定しやすくなります。広告は「エンゲージされなかった割合」が高い傾向にあります。
改善アイディア
- 検索流入の場合
検索流入のエンゲージが悪い場合、流入キーワードとページの内容にズレがある可能性があります。流入キーワードを確認し、ユーザーが期待する情報とページの内容にズレがないか確認し、必要があれば情報を拡充しましょう。
- 広告流入の場合
広告からの流入のエンゲージが極端に悪い場合、ランディングページに問題がないか、広告出稿先やキーワードが適切か確認しましょう。
確認ポイント⑤
読み込み速度が遅いページはないか
ページ速度を測定して読み込み速度が遅いページがないか確認しましょう。ページを開く速度が遅いと、リンクをクリックしても、すぐに帰られてしまうユーザーが多くなります。表示速度確認ツールを利用してページ速度を確認してみましょう。
改善アイディア
- 画像や動画の容量圧縮
PCでは問題ないファイルサイズでも、スマートフォンからの読み込みが極端に長いこともあります。画像ファイルが大きすぎる場合は最適化しページ速度を改善しましょう。
- 不要なタグやスクリプトの削除
不要なコードを削除したり、キャッシュやサーバー設定を見直したりすることで、Webサイトの速度を向上させることができます。
まとめ
離脱が多いサイトには、さまざまな要因が潜んでいます。どのページやカテゴリに問題があるのかを正確に把握することが、改善への第一歩です。本コラムで紹介した確認ポイントと改善アイディアを実践し、離脱を減少させ、より魅力的なサイト作りを目指しましょう。
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